近年、局地的な集中豪雨、ゲリラ豪雨により、特に市街地において浸水被害が多発して大きな社会問題となっており、国土交通省では浸水対策は重要施策と位置付けられています。
「雨水貯留槽の建設」は、豪雨時の雨水流出を抑制し浸水被害から国民を守る効果的な方法の一つです。
当協会では、計画貯留量1000m3以上の大型貯留槽に対応する「PC雨水貯溜槽アグア」、1000m3未満の小規模雨水貯留槽に対応する「ボックスカルバート型雨水貯溜槽」の他に、宅地造成による雨水流出対策、高架下の有効利用として使用される「PCaオープン調整池」、また近年開発したボックスカルバートと頂版スラブの組み合せにより貯留施設を安価に構築できる「新BOX型アグア」の4タイプをラインアップし、計画貯留量、現場条件、敷地形状などに合わせて選択して頂けます。
耐震設計を基本とし、柱・梁・壁・スラブなど7種類の部材を組立ることで雨水貯留槽を構築します。敷地形状に柔軟に対応した貯留槽を構築でき、土地の有効利用が図れる、内部が柱・梁構造なのでメンテナンスが容易である。プレキャスト部材の組み合わせにより雨水貯留槽を構築するので工期を短縮できる特長があります。
ボックスカルバート本体を複数個連結し、両端に背面板を取付け貯留槽を構築します。
敷地形状寸法、計画貯留量などの条件に基づいて、一連、二連、三連のボックスカルバートや、多分割ボックスカルバートを使用し、経済的かつ短期間のうちに雨水貯留槽が構築できます。
L型ブロックで外壁を構築するオープン調整池です。
宅地造成に伴う雨水流出の抑制、都市部においては道路建設に伴う雨水流出の抑制を目的として、高架下の有効利用した洪水調整池を構築します。
プレキャスト部材であるボックスカルバートと頂版スラブ、および現場打ちコンクリートで構築する底版部と端部壁の組み合わせからなる雨水貯留施設です。
レベル2地震動に対する耐震性を有しており、ボックスカルバートと頂版スラブの組み合わせによって施工期間を従来製品と比較して短縮でき、また現場条件に応じた形状の貯留施設が構築可能です。