施設の両サイドに連続的に配置した①端部用ボックスカルバート、一つ置きに配置した②中間部用ボックスカルバート、③頂版スラブ、④現場打ち底版、⑤現場打ち端部壁で構成される、全く新しいタイプの雨水貯留施設です。
特徴
合理的な構造
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施設内部のボックスカルバートを一つ置きに配置することで、無駄の無い、経済性、施工性に優れた貯留施設を実現。
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一般的な形状のボックスカルバートを使用することにより、設計・製造・施工の合理化が図れ、トータルコストを抑制。
広い内部空間
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施設内部の壁が大幅に減少し、内部空間が広くなることで、貯留量が大幅に増加。
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視認性や作業性が向上し、維持管理が容易。
優れた耐震性・水密性
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端部用ボックスカルバートには、PC鋼棒による縦締め工法もしくは高弾性接着剤を使用したTB工法を用いることにより、耐震性および水密性に優れた貯留施設を実現。
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レベル1、レベル2地震動に対応。
変幻自在な施設形状
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ボックスカルバートと頂版スラブの組み合わせにより、現場に応じた様々な形状の貯留施設が構築可能。
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敷地形状に合わせた配置ができ、敷地を有効利用。
工期短縮・環境負荷低減
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現場打ちに比べて工期を大幅に短縮。
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CO2を排出しない無騒音施工が可能な横引き工法である「ECO-C・L(エコ・クリーンリフト)工法」で搬送・据付を行えば、更なる工期短縮と環境負荷の低減が可能。
技術審査証明取得
- ボックスカルバートを用いた雨水貯留施設としては国内で初となる技術審査証明を取得。
適用範囲
標準設計条件
上載荷重 :10kN/m2
土かぶり :0.1m~2.0m
設計地震動:レベル1・レベル2
設計条件が上記と異なる場合はご相談ください。現場条件に応じた設計が可能です。
部材寸法
ボックス内幅 B:1.0m~3.0m
ボックス内高 H:1.0m~3.0m
ボックス長さ L:1.5m~2.0m
スラブ幅 W1~W3:1.5m~5.4m
W1~W3 は現場条件に応じて決定します。
配置例
(ボックス内寸法 2.0m×2.0m、貯留量1000m3とした場合)
性能確認試験
搬送台車施工